
よく言われるように「お金に色はついていない」です。
多くの人は「稼いだお金は正義で借金は悪だ」という考え方を子どものころに教えられたかもしれません。
でも、借りたお金も働いて会社からもらった給料も見た目はまったく同じです。
何の区別もありません。
お金に色はついていませんからいったん財布に入れてしまえばもうそのお金がどこから得たモノかはわからなくなりますし、ましてや銀行に預金してしまえば後はタダの数字の羅列です。
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考えようによってはこんなことが言えます。
「自分の財布の中に入ってるお金も、他人の財布に入ってるお金も、銀行通帳の中のお金も、世の中のすべてのお金は、実は、他の誰かが借りたお金である」・・・と。
すべてのお金は誰かが銀行から借りてきたもので、たまたまそれが回りまわって手元に届いているだけ・・・という考え方も決して間違いではないと思います。
つまり、それは言い換えれば「誰かによって運用されているだけ・・・」ということです。
借りたお金を返済するとお金(借金)は消滅します。
銀行にお金を返しても銀行のものになるわけではなくて、そこでお金が消滅してしまいます。
例えば住宅ローンで2000万円を借りて家を買い、35年ローンで返していくとします。
銀行に借りたお金の元本を返済すると、世の中からその分のお金が消滅するだけです。
不思議な見立てですが、お金(借金)を返済するということは世の中からその分のお金を減らす行為と言えます。
そう考えると、経済の仕組みは何だか不思議で面白いもののような気がしてきます。
言えるのは「経済活動に積極的に参加して、自分のところにお金がたくさんまわってくるように、自分自身もお金をどんどんまわしてみよう」ということです。
「お金に色はついていない」ことをしっかり理解すると、収入の源泉口をいくつも増やすことの抵抗感も減ると思います。